【栗東トレセン見学】角居勝彦厩舎見学ツアー参加レポート

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筆者は2019年から滋賀県に住んでいたのだが、滋賀県に来てから絶対に果たしたいことの1つが「栗東トレセン(JRA栗東トレーニングセンター)の見学」だった。

JRAのホームページから申込をしていた「天皇賞・秋の栗東トレセン調教&角居勝彦厩舎見学ツアー」に奇跡的に当選して、ツアーに参加することができた。

結論としては、滋賀県に来てから最も良い思い出となり、本当に心から参加して良かったと思えたイベントだ。

この感動を是非一度応募・参加して多くの競馬ファンに味わってもらいたいと思い、見学ツアーの内容をまとめてみたい。

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目次

トレセン見学ツアーの見学方法

そもそもトレセンは栗東、美浦ともに普段は一般の方は立入禁止となっている。

トレセンの専用ゲートがあり、ゲート内には競馬関係者しか入れない。

そのため、競馬関係者以外は栗東トレセンに出入りできる方法は基本的に見学ツアーのみとなる。

トレセン見学ツアーはどこで申し込むの?という方も多いかと思うので、申し込み方法を簡単にまとめてみた。

①JRAホームページのイベント・キャンペーンを開くhttps://www.jra.go.jp/event/index5.html

②美浦トレセン・栗東トレセンいずれかで参加したいツアーを選択

③ツアーページで詳細確認後、ツアー参加希望メールを送る

トレセン見学ツアーの募集は不定期なので、気がついたときにホームページをチェックするのが良いだろう。

栗東トレセン内の様子

マイクロバスで移動して、栗東トレセン内に潜入。トレセン内ではすべてが馬優先で、道路も馬最優先標識がある。

朝日を浴びながらあちこちに歩いている競走馬たちにテンションが上がる。

川田将雅騎手の共同記者会見

インタビュールームでは、天皇賞・秋に出走するダノンプレミアムの共同会見を行う川田将雅騎手に遭遇。

元ラジオNIKKEI 藤田直樹アナ

最初にディープインパクトの菊花賞の実況もされていた、元ラジオNIKKEIの藤田直樹アナウンサーの話を伺った。

栗東の坂路は多い時に1000頭近くの馬が一日で調教されること以前は木曜追い切り主体だったというのが印象的だった。

福永祐一騎手(当時)の話

当時バリバリのトップジョッキーだった福永祐一騎手(現調教師)がサプライズで登場。Q&Aを中心に、貴重な話を沢山伺うことができた。

インタビュー内容

競馬以上の趣味はない。世界最高のエンターテイメントだと思う。

競馬の魅力は?:レースの騎手の駆け引き、調教。

ギャンブルは興味ない。ユタカさんには以前びわこ競輪に連れて行ってもらった。※びわこ競輪場は2011年3月11日に閉鎖

レース前日の夜に布団の上に競馬新聞を置いて(レースを)イメージする。なかなか勝つパターンが思い浮かばないレースもある。

2019年の菊花賞の振り返り、天皇賞・秋の見解(当時)

枠の並びでスローと見ていた。蛯名騎手と川田騎手は2人の気性的に道中やり合うと見ていた。

(菊花賞の展開は)読み通りだったが、ユタカさん(武豊騎手)も上手く乗っていた結果。(騎乗していたサトノルークスは)最後は少し止まった。少し距離が長かった。

(芝の)1800〜2000mは世界的に見ても日本馬が強い。ディープ(ディープインパクト)産駒がこの距離を得意としている。

東京の(芝)2000mは外枠不利。スタートすぐにコーナーに入る。(勝つには)運が必要。

東京の(芝)2000mはサートゥルナーリアもアーモンドアイも得意だろう。アエロリットが行くと思うが啓太(戸崎圭太騎手)はそんなに(ペースを)飛ばさないはず。

(秋の)天皇賞は基本差しが強いが、ペースが遅いと先行馬が残る。今年はそのパターンかも。2番手の馬がペースで作る。

天皇賞・秋を逃げ切った馬はニッポーテイオーまで遡らないといない。逃げた馬は勝てない。

逃げた馬の宿命は、他の馬に左右される。

(レース展開を)考えてないジョッキーもいることも想定して(レースの組み立てを)考える。

アンカツさん(安藤勝己元騎手)は出たなりで競馬していた。

(昔よりも)今の方がレースは難しいのでは。テレビ馬は(今は)いない。距離適性に合わない馬はレースに出てこない。昔は逃げたら絶対に譲らないジョッキーもいた。どのように勝つために組み立てるか。

この人(騎手)だったら動きそう、こいつは動かないというのも見ている。

ミルコ(デムーロ騎手)はどう乗ってくるかわからない。スタート出るか読めない。

ノリさん(横山典弘騎手)は意外と読みやすい。記者からレース前に逃げるんですよねと言われたら逃げない。天邪鬼。

(昔の)栗東トレセンは開場時は周りにスーパーもなく道も整備されておらず苦労した。

ハロー掛けはベンツ製ですごい高いらしい。

ダノンプレミアムの安田記念(関係者談話)→大きく不利を受けてやる気をなくした。あの成績は度外視していい。

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スミヨン騎手が登場

なんと世界の名騎手、クリストフ・スミヨン騎手もサプライズで登場し、インタビューを聞くことができた。

サートゥルナーリアについて

グレイトフル。アメージング。とても強い馬。しばらくこんなに力強い馬に乗っていなかった。

前に三頭がいたが三頭を追うようにと言われていた。サートゥルナーリアに初めて乗ったので感触を確かめるように乗った。満足以上。

ジャパンカップを勝った後、色んなことがあり日本に来れなかった。今回の天皇賞のサートゥルナーリアは日本で1番良い馬と言い切っていい馬。勝つために日本に来た。

7年ぶりの日本の短期免許。とても綺麗。サートゥルナーリアは羽の生えたペガサスのような馬。

たくさん勝つというために来たわけでない。どのレースにもベストを尽くすために、あえて騎乗数を抑えてもらっている。

競馬業界が少しでも盛んになるように貢献していきたい。

坂路調教見学

福永騎手やスミヨン騎手のインタビューの後は、栗東名物の坂路調教見学。坂路には地形の関係上ラスト400m手前にコーナーがあり、更に奥にコースがある

コースによっても調教チェック担当が分かれている。平地コースは手動計測、坂路調教は自動計測で、馬のゼッケンにマイクロチップが入り自動計測できる仕組みとの話だ。

プール調教見学

トレセンの調教用のプールも見学させていただいた。

馬は実は生まれながらにして泳げるとの話。水深は3m。

プール調教には、怪我した時に脚に負荷をかけない、リフレッシュ効果が期待されるとのこと。

最近はプールの利用率が下がっているそう。水温は26度ぐらいとのことだ。

蹄鉄作業スペース

蹄鉄作業を行うスペースも見学。装蹄師の方にお話を聞いた。

蹄鉄は馬の靴。一本の手続きから作る。1200〜1300度まで鉄を加熱し曲げていく。

蹄鉄の先っぽがかかとの部分。溝は滑り止め、穴は釘を刺すためにある。

競走馬の蹄鉄は99.9%アルミ製。約100g。最大150g。蹄鉄は2〜3週間で擦り減るのでそのタイミングで交換。

蹄鉄は基本は釘でつける。どうしてものときは接着剤。

1番左右対称に蹄鉄を作るのが難しい。

座石で取り消しは爪の圧迫で痛くなって取り消し。野生の馬のように本来サラブレッドは裸足が1番良い。

装蹄師の専門学校は栃木県の宇都宮に一校のみ。1年間。一人前になるには最低5年かかる。トレセン内での開業や指導できるレベルになるには15年かかる。

装蹄師の担当は大体調教師か厩務員が決める。

馬の爪は若い馬、夏場が伸びやすいのだそう。

初めて聞く蹄鉄の話は、全てが新鮮だった。

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角居勝彦厩舎見学

そしてメインイベントの角居勝彦厩舎の見学。

サートゥルナーリアほか、実際に馬を間近で見られる機会、何より世界の角居勝彦先生が直接案内いただけるとのことで、筆者を含めた参加者全員のテンションは最高潮になった。

角居先生によるあまりに贅沢な厩舎案内。厩舎内は整理整頓されており、一流厩舎の雰囲気を感じた。

そしてなんとサートゥルナーリアを目の前で見る事ができた。

一通り厩舎内を案内いただいたあと、角居勝彦調教師(当時)から色々な話を伺った。

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角居勝彦調教師への質問タイム

調教師を目指したきっかけは?:松国先生(松田国英・元調教師)に受けてみろと言われた。

馬の世界に入ったきっかけは?:うるさい親から離れたい。中央競馬の放送は石川県では当時無かった。金沢の人には身近なイメージ無かった。動物の仕事をやってみたかった。

(調教師になり)印象的なエピソードは?:名も無い人間を有名にしてくれた。世界中の競馬関係者に良くして頂いている。

サートゥルナーリアの良い点:行儀が良い。賢い馬。

サートゥルナーリアは菊花賞の選択肢はなかったのか?:(結果的に天皇賞・秋に向かったが)菊花賞のほうがチャンスあると思っていた。世代代表馬だと思っている。

厩舎のこだわりは?:良いものはほかの調教師にもどんどん真似てもらっている。常に新しいことに挑戦したい。次の世代に良いことができないかというチャレンジをしていきたい。

天皇賞に向けて:(出走予定だったアーモンドアイを管理する)国枝先生に勝たせてとお願いしたい。

ウオッカがダービーに向かった経緯は?:阪神JF(ジュベナイルフィリーズ)を勝った年末に、オーナーから五大競走に登録するように言われた。オーナーと色んなレースやタイム等のあらゆるシミュレーションをした中で、オークスの特別登録時に最終的にオーナーと協議してダービーに挑戦を決めた。

ダービーを勝つ馬とは?:ファンの馬になっていく。馬をまずは落ち着いて見極める。

サートゥルナーリアの凱旋門賞へのチャレンジは?:調教師が決めて良いなら行きたい。

(日本馬が)凱旋門賞を勝つには?:行ってみないとその馬の適性に合っているかわからない。チャレンジありき。

注目2歳馬は?:いっぱいいる。

2021年の調教師引退撤回はあるか?:ない。石川で実家を引き継ぐ。

最後に角居厩舎の前でツアー参加者全員で記念撮影を行った。

あとがき

現在は角居勝彦先生の引退により、解散となった角居厩舎だが、トレセンの日常を垣間見る貴重な機会となった。

この場をお借りして案内いただいた角居勝彦先生ほか、JRA関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。

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